新聞社の取材(生産技術科・生産機械システム技術科)
こんにちは。生産機械システム技術科です。
沖縄県においては、新型コロナウイルスに係る緊急事態宣言が延長されましたが、6/21(月)からは2週間ぶりに、校内での対面式の実習が再開されます。
オンラインによる学科の授業ばかりで、身体を動かす実習を待ち望んでいた学生も多いのではないでしょうか。
さて、今回は、生産機械システム技術科1年生が新聞社から取材を受けた際の様子をご紹介します。専門課程・生産技術科在籍時に、県内にて磁気探査事業をおこなっている企業と共同研究に取り組み、装置の製作に取り組んだ4名の学生が取材を受けました。
(新聞記者の方に撮影とブログ掲載の許可をいただき、後方から写真を撮らせていただきました。)
この装置は『センサ用コイル巻き機』といい、不発弾の磁気探査に用いられるセンサ用コイルを均一に巻きつける装置になります。外注しているコイルでは性能が不均一である点、また、価格も高価であることから、シャープペンシルの芯よりも細い直径0.4mmのエナメル線を、芯となるボビンに1万~10万回転の範囲で、自動で巻きつける装置の開発を依頼されたものです。整列巻きといって、エナメル線を均一に巻くことで、巻線の占積率が上がり、センサ性能も安定するそうです。開始1年目の取り組みでしたが、想像以上の良い成果が出たため、今回取材を受けることになりました。
慣れない取材ではあったと思いますが、学生は、記者の方に対し装置の概要をしっかり説明し、質問にも上手く答えることができていたと思います。
この装置は企業に貸し出し、コイルを巻きつけ、そのコイルを実際の現場にて使用して性能評価をしていく予定です。
沖縄には2,000t近くの不発弾が残っており、そのうち1年間に処理ができるのは30t程度、完全に処理できるまで70年以上はかかる言われています。2年前にも住宅の建て替え工事現場で250kgの不発弾が見つかったこともあるそうです。
当校の学生が作った装置が沖縄のために活躍してくれることを願っています。
(生産機械システム技術科 O)