生産技術科 総合製作成果発表会...そして卒業(旅立ち)


【生産技術科】
2020.3.24
 こんにちは。今週は、専門課程 生産技術科(機械ものづくり系)から今年度最後のブログです。
 今回は、生産技術科2年生のメイン科目「総合製作」の最終発表会の様子と、2年生の卒業式の様子をお伝えします。


 
 まず、33日(火)1400から実施されました総合製作最終発表会についてです。
 1年間の総合製作成果発表会ということで、生産技術科1年・2年メンバー全員、生産技術科担当講師、その他(応用課程の講師、総務課長)が参加しました。

 

トップバッターは「プラスチック射出成形用金型の設計・製作」チームが発表しました。

 
 金型製作にかかった期間の説明やプラスチック成形品設計・3次元CAD・金型部CAD/CAMをおこなった際に苦労した点などを中心に発表が行われました。

 













完成したペパークリップ(文房具)は、次年度(4月~)沖縄県内の高校を中心に無料配布予定です。手に取った方は、ぜひ使ってみてください。


次に、「全日本ゼロハンカーレースへの挑戦」チームが発表しました。
 

 広島県府中市で行われる「全日本ゼロハンカーレース」の競技規定・製作車の説明やフレーム設計で気を付けたポイント、制動装置、エンジン調整、部品加工の説明がおこなわれました。
 

 
 最後に競技結果報告を、広島の地元テレビ局(RCC:中国放送)で放送された映像を流し、結果を説明しました。
 結果は、予選中にレースアクシデントに見舞われマシントラブルを抱えたまま予選実施したため、残念ながら予選敗退となりました。マシンのポテンシャルを十分発揮することなくレースを終えたため、悔しさいっぱいの発表となりました。


 次に「5インチゲージを用いた電動車両の設計・製作」チームが発表しました。
 

 子供6人と運転手1人が乗れる電車を作成するための車両の仕様や電車設計で工夫した点、モーター動力計算、レール製作などの説明がおこなわれました。
 











 

 さらにリアルさを出すために、踏切をセンサー・PLCを活用し製作していました。



 次に「構造物鉄工技能検定への挑戦」の発表がありました。
 

 構造物鉄工の作業者である祖父の影響で“構造物鉄工技能検定2級取得”を目的にしたことや、アーク溶接、ガス切断、切曲げ、穴あけの練習風景、完成品などの説明がありました。




 
 1人で取り組んだため、1人で集中できた良い点と困ったときに相談相手がいない寂しさがあったとの説明があり、仲間の大切さを肌で感じたそうです。




 最後は「缶バッチ自動製作機の設計・製作」チームの発表がありました。

 
 大・中・小の3つの大きさの缶バッジを自動的に製作できる装置を製作しましたが、構想設計や動作確認のための実験に時間を取られ進捗に遅れを生じたことや、精度よく失敗せず加工する難しさがあるとの説明がありました。










 
 各テーマとも最終報告会ということで、トータル2時間以上をかけてじっくりと発表・説明がありました。1年次で覚えた基本技術を活用しつつ2年次での技術を取得し、さらに総合製作で様々な応用技術を学んだため、学生もこの1年で、人間力・技術力ともにかなり成長したと実感することができました。
気になる構内の表彰結果ですが、「5インチゲージを用いた電動車両の設計・製作」が最優秀賞という1位を獲得、「缶バッチ自動製作機の設計・製作」と「プラスチック射出成形用金型の設計・製作」がそれぞれ優秀賞を獲得、生産技術科の技術力と完成度の高さを証明できた総合製作となりました。

 そして、その2年生も卒業(3月14日 土曜日)を迎えました。今年は新型コロナウィルスの感染防止のため、各科ごとに教室で実施しました。保護者の方の参加をご遠慮していただいたため、いつも通りの和やかな教室の雰囲気で行われ、最後には各講師そして就職する2名より挨拶がありました。


 

 
その他の生産技術科2年生18名の今後ですが、生産機械システム技術科(応用課程)に進学し引き続き構内で顔を見ることができるので、今後の更なる成長が楽しみです。




 昨年4月より生産技術科の情報を発信してきましたが、私の担当も今回が最後になります。1年間ブログにお付き合いいただきありがとうございました。4月からは私よりフレッシュな講師が担当しますので、新たな視点で報告できると思います。これからも引き続き生産技術科をよろしくお願いいたします。

【 生産技術科 K.M

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